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インタビュー:原理本体論30日特別教育で学んだ4つのこと

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 七月一日から三十日まで、韓国・京畿道九里市の中央修練院で「基元節と祖国光復のための新氏族的メシヤ三千六百人原理本体論三十日特別教育」が開催されました。

日本から訪韓した千二百人が中央修練院で、さらに日本の各教会で二千四百人が映像を通して受講し、計三千六百人が参加しました。

 以下は、この教育で司会を務めた多田聰夫・伝道教育局教育部長にインタビューした内容を整理したものです。(文責・編集部)

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原理本体論30日修練会── 多田部長は今回の教育で司会進行を務められましたが、まず修練会全体のようすについてお話しください。

ツ黴€多田聰夫教育部長( 以下、多田) 今回は中央修練院の千二百人と、日本での二千四百人、計三千六百人が一緒に学んでいるという意識を強く持って始められました。また、垂れ幕のタイトルの字が「新種族的メシヤ」となっていましたから、「どうして種なのか? 種のメシヤとはどういう意味だろう?」という疑問を持ちながら始まった教育でした。

 三十日間に劉 正玉先生から五日間の本体論の講義を三回受けました。初めの五日間は韓国の婦人たち八百人と一緒に受けましたから、机と椅子がなく、二千人が床に座って講義を受けました。

 その後は、千二百人の日本からのメンバーだけになったので、机と椅子を使うことができました。そして二回目の本体論講義が終わった後の十日間で、二百五十三人が講義演習を行いました。それは、千二百人の参加者の中の教会長や伝道部長、希望者などです。最初に各自が講義をする場所を決めて、順番に千二百人の前で講義をしたのです。それだけ大勢の人の前で講義をする経験など普通ありませんから、皆緊張していました。

 小山田秀生分捧王と周藤健副会長が審査をして、一人一人の講義に対してコメントしてくださいました。

 

── 十日間も講義演習をしたわけですね。その他、特別なスケジュールはありましたか?

多田 講義演習を行った十日間には、「2012ピースカップ水原」の開会式や閉会式に行ったり、アベル女性UNの創設大会に参加するために清平に行ったりしました。

 また、リトルエンジェルス芸術団が来て、一時間半くらい歌を歌ってくれました。

 本体論の講義がひととおり終わるとテストが行われました。講義演習の期間にも二回テストがあったので、三十日間で五回、行われました。

 テストの日の夜はエンターテインメントが行われたのですが、皆熱心に取り組み、プロ級の腕前でした。

 国家メシヤの先生がたは五十三人参加していました。

 私が司会進行として心配していたのは病気です。ですから、看護師経験者二十二人で医療チームをつくりました。また、二十人余りのマッサージ経験者でマッサージチームをつくり、年配のかたや国家メシヤのかた、疲れたかたを休み時間にマッサージして講義に集中できるようにフォローしました。

 さらに、講義を録音して、どんどん書き起こしていくチームを二十人で結成し、教育が終わる頃には、ほぼ講義の書き起こしが出来上がっていました。ピアノチームも作りました。

 皆が主体的に教育に参加し、皆で水澤里村を作り上げて暮らしているような感じでした。

 

── テストが五回も行われたのですね。

多田 そうです。私もびっくりしたのですが、テストが始まると、皆、そこに向けて受験勉強をしていきながら、勉強することの喜びを感じ始めました。

 夜遅くまで、皆座って勉強しているのです。あるとき、宋榮渉・全国祝福家庭総連合会総会長が忘れ物を取りに来たのですが、「まだ、皆勉強してるんですか? 大したものです」とビックリしていました。

 そして、五回のテストを行う中で、回を重ねるごとに本体論に対する意識が高まっていき、集中してみ言を学ぶかけがえのない期間となったと思います。

 また、教育期間中に、文國進様が来られ、「自由社会」という新しいメッセージを語ってくださいました。私たちが基元節を迎えた後、天一国がどのような形になっていくのか、そのようすを垣間見ることのできた希望の内容でした。

 リトルエンジェルス芸術団と一緒に来られた朴普熙先生のお話や、韓国の教会本部のかたによる韓国の伝道活動報告も非常に希望を感じる素晴らしい内容でした。

ツ黴€

── 三十日間の本体論教育を通して学んだことについてお聞かせください。

多田 この期間、四つのことを学びました。

 第一は、「基元節に向けて、我々はどうあるべきか」を学びました。これが非常に明確になりました。

 外的に言えば、氏族的メシヤとか先祖解怨・祝福など、幾つかの条件があります。それとともに私たちが忘れてはいけないのは、個人や家庭における内的な摂理があることです。

 真のお父様は「基元節を通じて天一国に一緒に連れて行きたいが、連れて行く人がいない」と言われます。真の父母様と共に天一国に入城する個人となり、家庭となる内的な基準が必要であるということです。

 第二に、「本体論とは何か」を学びました。

劉正玉先生は今回ポイントを絞って本体論の本質を繰り返し、繰り返し話してくださいました。

 私が感じたことの一つは、本体論教育の核心は、「堕落と罪と関係のない本然の世界における教育である」ということです。ですから、真のお父様の原理本体論に関するみ言に、「堕落する前のエデンの園におけるアダムとエバとぴったりと一致した状態をつくる」とあります。

 もちろん私たちには蕩減すべきことや堕落性が残っているわけですが、真の父母様の勝利により、私たちが復帰され、堕落と罪と関係のないエデンの園に入城して、考え方も感じ方も神体験も全て堕落する前のエデンの園に一致した自分を作り上げるのが原理本体論なのです。

 神様のことを徹底して細かく理解していくのですが、神様の中に核と軸があるといいます。核となるのが、心情、「原理」、絶対性(二性性相)です。軸というのは、核を柱として軸があり、それが子女からずっと成長して父になり、母がいて面を作ります。これが本体論です。

 一つの例を言えば、真の父母様が歩んでこられた生涯がありますが、そこから時間と空間と実体をなくしたものが神様です。言い換えれば、神様に時間と空間と実体を与えたら真の父母様になると、そのような感覚です。

 劉正玉先生いわく、本体論の八割は二性性相の内容です。

 絶対性があるということは、男性の生殖器と女性の生殖器に当たる性質を神様ご自身が持っておられるということです。それが絶対性を通して完全に中和しているのが神様ご自身であるという発想、考え方が本体論の核心です。

 もう一つは絶対性の中身です。絶対性の具体的な中身は「真の愛、真の生命、真の血統」であり、この愛と生命と血統と、男性の精子と女性の卵子と子宮との関係、このような内容が分かりました。

 第三に「新氏族的メシヤとは何か」を学びました。

 私たちは最初に路傍に立って伝道し、その後、ホームチャーチの摂理が始まり、次に氏族的メシヤの活動を始めました。これらは真の父母様の勝利圏に基づいて私たちがそれを相続するために歩んできた復帰の道でした。

 しかし、この「新氏族的メシヤ」というのは、復帰の過程ではなく、堕落と罪と関係のない、神様から遣わされた立場に立っていらっしゃる真の父母様と一つとなって遣わされていく立場です。そのように理解しました。

 真のお父様の「愛勝日」のみ言にも、「あなたたちはどのくらい堕落する前のアダムとエバの行動や考え方を推し量ることができるようになりましたか?」とあります。堕落する前のエデンの園の本来の人間がどのような考え方をして、どのような行動をするか、その基準と一つとなるのです。

 一言で言えば「本然の真の父母様と一つとなって出発するのが新氏族的メシヤである」ということです。

 第四に「なぜ本体論=新氏族的メシヤなのか」を学びました。

 本体論を学び、本体論教育に一致した生き方を相続して、訓練を受けない限り、新氏族的メシヤにはなれないということです。

ツ黴€

── 本体論を学ぶうえで、どのようなことに気をつければいいでしょうか?

多田 本体論には「原理」にはない内容が出てきます。ですから、「ここが『原理』と違うじゃないか」とか、「この考え方、問題があるんじゃないか」という思いが出てくると思います。

 もちろん、いろいろな問題を探し出して評価したり、問題を指摘したりすることは大切です。

 しかし、「なぜ真の父母様は劉正玉先生を立てられて、この原理本体論というものを教育していらっしゃるのか?」と、その意義を深く尋ね求めていかなければ、本体論教育の本質を感じ取ることはできません。私も努力しました。

 真のお父様が三十日間も責任者を参加させるのには意味があるのです。そのような意味では、三十日参加してみないと分からない部分もあると感じます。参加して初めて、「本体論を学ぶにはこのくらいの期間が必要なんだ」と分かるのです。

 真のお父様は、「本体論は五回以上聴きなさい。十回は聴くんだ」とおっしゃっています。

 私は司会進行をしながら、教育の途中で何かもう一歩復活しきれないものをずっと感じていました。

 それが何かというと、「日本に帰ってから、学んだことをどう実践するか?」でした。母の国の使命を果たすために必死に闘っているときに、三千六百人が時間を割いて学んでいるのです。それをどう定着させるかということを参加者は皆、悩み、考えていました。

 そこで私が皆さんに話したのは、「たとえどんな状況でも、問題は自分です。自分の中に一つの思想と決意と確信を持って帰ることが全てです。周りが問題ではありません。自分が思想と決意と確信を持って帰らない限りは難しいのです」ということでした。

 これから私たちは本体論教育に何回も繰り返しチャレンジしなければなりません。参加した人は皆、ぜひ講師になってほしいですね。講義をして初めて自分のものになるものもあると思いますから。

 そして、基元節のゴールを自分がはっきり持つことが重要だと思います。基元節は、真の父母様だけの基元節ではなく、自分の基元節でもあるという意識が大切なのです。

 私の基元節ですから、私は基元節をどのようなレベルで迎えるのか、一人一人がゴールを明確にしなければなりません。そして、そこに向かって、誰が何を言うというのではなく、自らの主体的な意思で進んでいくのです。

 このことが非常に重要だと思います。

 基元節のゴールがあり、そのゴールに向かって出発したという自覚を持つこと、そのための今回の教育であったと思います。タイトルに「新種族」とありましたが、文字どおり新しい種を植えられた期間でした。

 これは、三千六百人が代表して受けましたが、全教会員の問題です。真の父母様と共に天一国に入城していくゴールをはっきりと自分が持つか、持たないか、これによって結果は大きく変わってくるでしょう。


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Category: 特集