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日本の二世教育を台湾に連結
家庭教育局成和学生部長 本山勝由
1月29日、旧正月の連休が明けた最初の日曜日に、台北(台湾首都)よりもさらに北に位置する淡水研修院で「台湾成和学生7日修練会」と「父母集会」が行われました。
「父母集会」は「台湾成和学生7日修練会」の初日と重なり、子女の送迎も兼ねて父母たちが台湾全土から集まりました。父母は約100人が参加し、①真の父母様の教育理想と伝統②信仰と心情の成長段階③日本二世教育の現状─について学びの場を持ちました。
同時に1月29日から2月4日までの7日間、中高生の二世を対象とした「台湾成和学生7日修練会」が開催されました。
「繼承神的真愛・成為天一國的真孝子女」(神様の真の愛を相続し、天一国の孝子孝女と成ろう!)をスローガンに、台湾全域で101人いる成和学生のうち41人が参加しました。
台湾では、このような修練会は初の試みで、試行錯誤しながら、一世の指導者たちと二世の青年たちが協力し取り組んでいました。台湾・二世局の王立君局長は、とても情緒豊かな女性で、涙を流しながら心情的に二世たちを指導していました。二世たちは「打てば響く」純粋さを持ち、全体的にとても復興した期間となりました。
以下は、今日に至る台湾成和学生部の成長と経緯を王立君局長がまとめたものです。
日本の家庭教育局との連携を通して成長した台湾成和部
台湾 二世局長 王 立君ツ黴
台湾・二世局立ち上げの経緯
近年、台湾各地に祝福子女が増え始めると同時に、成和学生部においても天の願う教育が成されるようになってきました。
それまでの台湾における二世教育は、各教会に正式な二世教育担当者がおらず、小学校の先生や教育熱心なお母さんたちが担当していましたが、二世にしてみれば、父母たちが重要だと思う信仰の内容を一方的に押し付けられているだけでした。
真の父母様の信仰と伝統をどのように、そしてどの段階で伝えていくかを深くは考えませんでした。思春期、そして青年期に突入し、主体性も芽生えてきた頃に、驚くほどさまざまな問題が生じました。
そこで、二世教育を担当する公職者の必要性を痛感し、2009年2月に二世局が新設されたのです。同年3月、早速、日本家庭教育局の堀正一副局長を台湾に招き、台北と高雄で父母集会、二世中高生の集会、二世大学生の集会をそれぞれ行いました。当時、台湾の祝福子女は約700人いました。
これが台湾の二世教育の正式なスタートとなりました。
台湾二世局の始動
堀副局長の講話を受け一番衝撃的だったことは、「一世の指導者および二世教育スタッフと父母たちは、①二世に対する理解②歴史的位置③二世の価値─に対してあまりにも表面的な認識に留まっていた」ということです。つまり、知らずに二世たちを傷つけていたのです。
二世の諸問題は偶然ではなかったことを悟り、指導者や祝福家庭が深く反省し悔い改める機会となりました。ここから二世教育に対する模索の日々が始まりました。二世局スタッフが各地域を回り、父母集会や担当者会議を重ねました。最も大切なことは各地域の指導者との関係を強化することでした。当然、過去の考え方や習慣を変えることは容易ではありませんでした。
「日本成和学生清平14日特別修錬会」への参加
2011年に入り、中高生になる二世の数も増えました。当時の日本成和学生部の今井康勝部長と相談を重ねながら、ようやく台湾の32人の中高生が「夏季日本成和学生清平特別14日修錬会」に参加する運びとなりました。この修錬会が重大な転機となりました。 過去、台湾の二世たちは世界の二世たちと触れ合う機会がなく、また青年二世たちはさまざまな悩みや葛藤を抱え、とても弟妹たちを導く立場に立てない状態だったのです。ところが、清平14日修錬会を通して、台湾二世たちは多くの悟りを得ました。
内容は次のとおりです。
1、 世界には大勢の二世がいて、決して一人ではない。
2、 兄弟姉妹の心情文化を実感し、一般の友人よりも二世同士でいると幸せである。
3、 日本二世の兄姉・班長たちの姿を通して真の愛の雰囲気を感じる。彼らがとても格好良く美しく見える。
4、 先輩の姿に感化され、将来自分たちも弟妹の面倒を見る二世になる決意をした。
5、 神様、真の父母様は遠い存在ではなく、知れば知るほど自身の価値を知る。
6、 自分たちの二世としての可能性を確信し、向上心が強くなる。
7、 日本教会の整備された組織とシステムで、多くの二世たちが育っている。
「台湾成和学生7日修練会」と「父母集会」の開催
本格的に9月から教会本部で成和学生礼拝が始まりました。修練会参加者の出席率は安定しましたが、他の地域の成和学生は月に一度参加するか、全く参加できないという学生もいました。そこで、当時Jr.STFを指導していた本山勝由部長(以下、講師)を招き、台湾で父母集会と成和学生修練会を行うことが決まったのです。
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今回の「台湾成和学生7日修練会」(1月29日縲鰀2月4日)は、一世と二世が協力して行った初めての修練会でした。講師の指導により、修練会が始まる前にスタッフたちが共通の目標、決意、心情を持つことができました。
1月29日午前10時から夕方五時までは、100人の父母が参加し集会を行いました。今までは二世教育に対して混乱した状態が続いていましたが、今回の集会を通して父母たちの心情が整理されました。
講師の分かりやすく、また深く心情に迫る講義方法は、台湾の父母たちの心をとらえました。
「よく理解できた」、「方向性を見いだした」、「希望的な心情に溢れる」等、多くの父母が感想を述べました。講師のご両親の信仰姿勢や夫婦愛の実体的姿に、とても感動し、涙を流す参加者も少なくありませんでした。また講師自身の人生にも感動し、衝撃を受けました。
一方の成和学生修練会でも、本山講師の講義はおもしろく、分かりやすかったので、皆、すぐに心を開きました。成和学生に一番ふさわしい、素晴らしい講義でした。スタッフたちも大いに啓発されました。「み言が学生たちの心に届かない」というスタッフたちの思い込みを完全に変えてくださったのです。
講義の時間は長くありませんでしたが、講師は極力、成和学生と一緒に過ごそうとしてくれました。
また、修練会中の登山や地域での奉仕活動の際に、学生たちは講師が語った内容を思い出し、それが非常に活動とリンクしたことを証していました。
学生たちもスタッフも異口同音に、「今回の修練会を通して、生まれて初めて幸福を感じた」と話していました。
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Category: 特集