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ソウル北郊の小さな教会に集ってきた霊通者たち

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 二〇〇七年、韓国京畿道(キョンギド)にある議政府(ウィジョンブ)教会に、約十日間のうちに三十人ほどの霊通者たちが啓示を受けて教会を訪ねてきました。さらに、二〇一〇年十月二日、四十四人の霊通者たちが同教会にやってきました。 

 このリポートは、英語誌「TODAY’S WORLD」(世界宣教本部発行)編集部が議政府教会で取材した内容をもとにまとめたものです。(文責・編集部)

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十日間に三十人の霊通者が議政府教会を訪ねてくる

霊通人たち この話は、二〇〇七年に、ソウル北郊にある食口数五十人ほどの小さな教会で起こった不思議な現象に端を発します。

 「故郷の議政府市の教会で働き始めてから二、三年たったある日、何の前触れもなく、約十日間のうちに、三十人ほどの霊通者たちが教会を訪ねてきたんです」

 二〇〇四年にこの小さな町議政府に還故郷し、議政府教会の教会長を務める金興泰(キ繚コ フンテ)牧師(ブラジル国家的メシヤ)は、このように語り始めました。

 「面白いことに、この霊通者たちは、誰一人としてお互いに面識がありませんでした。皆、『議政府の統一教会に行くように』という啓示を受けてやってきていました。教会に到着すると、『私は道峰山(トボンサン)で祈祷している者です』といった具合に、お互いに自己紹介をしました。ほとんどの人が普通の服装をしていたので、一見、どこにでもいる人のように見えました」

 副教会長の金讚謙(キム チャンギョ繚コ)さんはこのように語りました。

 「霊通者たちは既に真のお父様がメシヤであることを知っていました。彼らは皆、霊界から、真のお父様が神の息子であるという啓示を受けていましたし、そのように証言していました。私たちは、これは奇跡だと思い、彼らを温かく迎えました」

 金讃謙副教会長は、さらに、この霊通者たちが三か月にわたって議政府教会に通い続けたようすを説明しました。

 「しかし、彼らは霊界からの通信や指示を受けることに慣れていて、地上の責任者に従うことには慣れていませんでした。彼らは啓示に導かれるままに議政府教会までやってきましたが、そこから先の指示は、当然、地上にいる真の父母様の代身者から受けなくてはならなかったのです。彼らは自分が霊界から受けた啓示以外には従いませんでした。彼らにとって統一教会の伝統に従うことはとても難しかったようです」

 常に彼らの霊的な才能を評価してくれるとは限らない教会長の存在は、多くの霊通者たちにとって大きな課題でした。

 「彼らにはある種のプライドがありました」と、金讃謙副教会長は当時を振り返ります。「中には、自分にはノアやモーセのように特別な使命があると信じている人もいました。韓国の中心的役割や再統一について啓示を受けている人もいました……。彼らは、教会が小さいことや、食口が少ないことについて、あれこれと文句を言いました。もっと偉大な

ことを期待していたのです。教会長の指示にも、本気では従いませんでした。献身的に信仰するというより、気が向いた時にやってくるという感じでした」

 これだけ熱心な宗教者たちが、これだけの啓示を受けながらも、統一教会の主要目的から距離を置いていられるということが不思議でした。

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 金興泰教会長は語ります。

「ほとんどの霊通者たちは、自分が他人より優れていて、自分が常に正しいと信じ込んでいます。一行は、最初の三か月まではチームのようでしたが、それ以降は自分のしたいようにするようになり、一人、また一人と去っていきました」

 しかし、皆が去っていったわけではありません。教会との関係を保っている人もいます。

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三年後に四十四人の多様な宗教的背景を持った霊通者がやってくる

 「その後、驚くべきことに、今度は二〇一〇年十月二日に四十四人の霊通者たちが教会にやってきました。そのうちの半数は全く新しい顔触れで、後は、その前に来た人たちです。注目すべきは、この四十四人が、儒教やキリスト教、仏教、はたまたイスラム教というように、多様な宗教的背景を持っていたことです。彼らは皆、真の父母様が再臨主であり、王の中の王であると信じています。皆、それぞれの宗教の信仰者として、真の父母様を証すために議政府教会にやってきていました」 議政府教会は、外的に見れば何の変哲もない教会です。静かな町の一角にある小さな五階建てビルの三つの階を教会として使用しています。

 そして、献身的な中心家庭四十家庭が、何年かにわたり、毎朝五時に教会に来ては、二十四時間聖燭が灯る大祈祷室で訓読と祈祷をささげてきました。

 また、金興泰教会長は、真のお父様から議政府市の人口を尋ねられた時のことを語りました。

 「約四十万人だとお答えすると、お父様は、私たちに、自叙伝を最低一万部配るようにと語られました」

 所属家庭の数は多くはありませんが、議政府教会は、今やこの目標をはるかに上回っています。あるキリスト教会の牧師は、自叙伝が非常に気に入り、自分の教会の図書館のために十二冊購入し、信徒たちにも読むように勧めているといいます。

 金興泰教会長は、食口たちのこのような精誠(教会の建物を買うために資金を集めたりもした)が、光の下に虫が集まるごとくに、議政府教会に霊通者たちを引き寄せたのではないかと言います。

 新しくやってきた霊通者の一人、チェ・チルソンさんは、何年も前から金興泰教会長と面識がありました。自身の苦行者としての人生について、彼は次のように語ります。

 「私たちは、『我々が韓国全土を旅して祈祷すれば、神の国が建設される』というビジョンを持っています。神の国がいつ完成するかは我々の祈祷に懸かっています」

 彼は、自分が他者のために祈祷していることを説明しました。

 「多くの国々が、韓国を助けるために自国の若者を犠牲にしました。韓国が現在のように発展したのはそのおかげです。龍山(ヨンサン)戦争記念館で、戦争で犠牲になった全ての兵士たちの名簿をもらってきて、彼らが霊界で良い場所に行けるように祈りました。私が信仰する天地教では、過去に殺された人たちの霊魂を救うために尽力します。そうすることで、この国はより強くなり、安定するのです。私たちは、この基盤の上に、韓国のために犠牲になった人々の精神を相続することができます。私たちにできる最高のことは、祈祷をささげて神様に栄光をお返しし、励ましてさしあげることです」

 金興泰教会長は、最初にやってきた霊通者たちの中には、原理的な生活をしなかったために霊界に打たれた人もいたと明かしました。交通事故で亡くなった人も、刑務所送りになった人もいます。結果的に、約十五人は何らかの形で去っていきました。

 「しかし」と金興泰教会長。

「次の一行がやってきて、そのうちの約十人は、既に神様の導きにより霊界の教育を受けていました。この人たちは八大教材・教本を読んでいます」

 教会に新しいグループがやってきた日からちょうど一週間後に、二〇一〇年十月十日の祝福式(天地人真の父母定着完了10・14祝福式)が控えていました。「私は、彼らに、翌週十月十日に祝福式が予定されていることを話しました」と金興泰教会長は語ります。

 「なぜ突然神様が彼らを召命されたのか知っているのかと聞いてみました。中には、一、二年にわたり、霊界の教育を受けてきた人もいることを指摘しながら、祝福の価値について知っている人に手を挙げてもらいました。約十五人が手を挙げました。霊界が、彼らをそんな次元まで教育していたのです。そのうちの六人が、翌週の祝福に臨みました。他の人たちは準備中でした」

 金興泰教会長はさらに語ります。

 「この人たちに共通していたことは、真の父母様の心情圏について話しているということです。『一番重要なことは私たちが真の父母様の心情を理解しているかどうかだ』といったことを言うのです」

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姜賢實先生をはじめとする四大聖人の夫人を迎えて集会開催

 チェ・チルソンさんは真のお父様について次のように語ります。

 「文鮮明総裁が実体で語られるのを何度か拝見しました。高校生に語られるとき、年配者に語られるとき、大学教授に語られるとき、文総裁がある一定の観客層にだけ語られているのではないということに気づきました。語られる一つ一つが真の愛についてのみ言でした。三つの異なる立場の人に語られる文総裁の姿に感銘を受けました」

 二〇一〇年十月にやってきた霊通者の中に、ムン・ジョンジュという女性がいます。姓は真のお父様と同じで、名前は北朝鮮のお父様の故郷と発音が似ています。金興泰教会長が、彼女にこのことを指摘しました。彼女はかつてキリスト教会の助祭を務めた苦行者で、三十年にわたり真のお父様に反対してきました。しかし、 「彼女は自叙伝を読み、自分が間違っていたことに気づきました。それ以降、彼女自身も文氏なので、真のお父様のことを『お父様』と呼ぶようになり、過去の行いを悔い改めました。その後、『原理講論』を読みました。『原理』には、彼女が聖書で読んだ全てが説明されていました。それからお父様の祈祷集を読みました。その本を読んでいるとき、彼女は突然泣きだし、そして心の底からむせび泣きました」

 これは、金興泰教会長が霊通者たちに四大聖人の夫人たちの証しを聞かせるために企画した集会で、ムン・ジョンジュさんが語った内容ということでした。彼女はまた、自分が過去どのように真のお父様を迫害したか説明した上で、現在は自信を持ってお父様を証し、死ぬまで罪を悔い改めるつもりであると語りました。

 同集会で語ったもう一人の霊通者、シム・ホンさんは、あちこちで苦行生活を積んだあげく、三年前にようやく統一教会にやってきたことを話しました。神の王国を建設するにはお金がかかることを知っていたので、実業家に会うために中国に行ったが、神のみ言を学ぶことのほうが重要だということに気づき、その後二年間は部屋にこもって、暗記するまで八大教材・教本を読みました。彼は、真の父母様の心情圏と一つにならなければならないという結論に達したといいます。

 同集会で語った三人の四大聖人の夫人たちのうちの一人が、真の父母様が聖アウグスティヌスと祝福された姜賢實(カンヒョンシ繚ス)先生でした。

 姜賢實先生は釜山のポムネッコルで真のお父様にお会いしたときのことや、何人かの霊通者が一九五〇年代と一九六〇年代に、真のお父様を証すためにやってきたようすについて語りました。

 姜賢實先生は、霊通者たちが訪ねてきた正確な日時と、彼らの名前まで記憶していて、どの霊通者が何を語ったかに至るまで具体的に語りました。そして、その場に集った霊通者たちに、なぜこんなに遅れて来たのかと尋ねたのです。

 韓国教会本部がまとめた同集会の報告によると、霊通者たちは、真の父母様を中心として平和裏に韓国を再統一するために精誠を積むことが自分たちの使命であることに気づいたといいます。

 金興泰教会長は、この霊通者たちがあまりにも多様な宗教を代表しているため、彼らが、遅かれ早かれ、自分と同じ宗教的背景を持つ人たちが悔い改め、原理セミナーに参加し、祝福を受けることができるように導いてくれることを期待しています。

 金興泰教会長は、霊通者たちが教会にやってきて、食口たちに自分が受けた最新の啓示について語るだけでは不十分だと強調します。食口たちは既に、地上にメシヤが来ていることを知っているのですから。彼らが語らなくてはいけない相手は、食口以外の人たちです。金興泰教会長は、同集会で霊通者たちに向けて語りました。

 「神様は、皆さんを二十年、三十年、あるいは四十年にわたり、祈祷をささげるように召命され、その間、皆さんは妻子を置いて放浪してきました。摂理的に見て、精誠条件を積み、祈祷するだけの時代は過ぎ去りました。皆さんは霊界から直接啓示を受けて、真のお父様がメシヤであり、真の父母であることを知っています。山から下りてきて、真の父母様を証す最前線に立たなくてはいけません。故郷に帰り、氏族的メシヤになり、統一教会の草の根の伝道活動を展開してください」

 金興泰教会長は最近、このための精誠条件として、二十人の霊通者たちに『原理講論要約訓読チャート一時間用』を百回訓読するようにと指示しました。

現在、彼らはこの条件を立てている最中です。金興泰教会長は韓半島企画チームという霊通者議政府教会の金讚謙副教会長のための組織を立ち上げました。これは、霊通者たちにとって、韓国の中心的な役割について受けた啓示を世間に広く知らしめる組織的な基盤になるでしょう。

 この話はここで終わりません。現時点では、この先何が起こるか分からないからです。統一運動に協力する霊通者は増えるのか、または距離を置き続けるのか。一部の霊通者にとっては、孤独を捨てること、または、今まで自分を導いてくれた霊的な才能を一時的に手放すことは、イサク献祭のようなものです。彼らが、勇気を持って、自らに与えられた知恵を神の現代の摂理のために役立ててくれることを祈ります。

 


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Category: 特集