統一教会の文鮮明総裁に北朝鮮が祖国統一賞を授与

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金正恩北朝鮮国防委員会第1書記が平壌に用意された文鮮明統一教会総裁の焼香所に張成沢国防委員会副委員長を送り、本人名義の弔花を捧げました。北朝鮮指導部が訪朝した文亨進統一教会世界会長に最高レベルの礼遇と弔意を表したものと評価されます。

また、北朝鮮は文鮮明総裁に「祖国統一賞」も授与しました。この措置は3日に聖和した文鮮明総裁の息子であり、聖和委員長である文亨進統一教会世界会長が7日に訪朝した直後に行われました。

北朝鮮の朝鮮中央通信は同日、「金正恩元帥が世界平和連合総裁、文鮮明の死亡に深い哀悼の意を表して、この日の故人の霊前に花輪を送った」と報じました。金第1委員長名義の弔花は、張副委員長と金労働党統一戦線部長が統一グループが平壌に建てた、世界平和センターに設けられた焼香所を直接訪ねて文亨進会長に渡しました。金第1委員長は、張副委員長を通じて弔花と一緒に慰労の言葉を伝えており、これに対し文亨進会長は「熱い感謝の挨拶を申し上げる」と述べたと、朝鮮中央通信は伝えました。

金第1委員長は先立って去る5日ソウルにある文鮮明総裁の遺族に弔電を送ってきましたが、北朝鮮の14社会・宗教団体も、前例のない大規模な弔電を送りました。

朝鮮中央TVは「民族大団結思想と祖国統一路線を奉じて、民族の和解と団結、国の平和的統一を実現し、民族共同の繁栄のための愛国偉業に積極的に寄与した文鮮明総裁に祖国統一賞を授与する」と明らかにしました。

1990年7月に制定された祖国統一賞は、北朝鮮が「祖国の自主的平和統一に貢献した愛国人士」に授与する賞です。この日、平壌万寿台議事堂で開かれた祖国統一賞授与式には、最高人民会議常任委員会書記長が出席しました。

文亨進会長は、金第1書記に直接会って面談する可能性もあるとみられます。文亨進会長はこの日午前8時45分ごろ、京畿道の南北出入事務所を通じて平壌に行きました。北朝鮮に居住する親戚や北朝鮮指導部の弔問を受けるための訪朝で、平和自動車社長が同行しました。文亨進会長一行は8日午後帰ってくる予定です。