統一教会の創立記念原理講義大会

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　六月九日、世界基督教統一神霊協会（統一教会）創立五十八周年（天暦五月一日・陽暦六月二十日）を記念して、第一回「全国原理講義大会」が東京・渋谷の松濤本部の礼拝堂で開催されました。

　各地区での原理講義大会を勝ち抜いてきた講師十六人（男性十二人、女性四人）が参加。日頃から学習し、訓練し、実践してきた原理講義を、自信を持って力強く披露しました。審査は、矢野治佳・伝道教育局長（審査委員長）と白井康友・家庭教育局家庭教育部長、多田聰夫教育部長の三人が担当しました。

●理想世界を具現化する原理講師に

　まず、宋榮渉・全国祝福家庭総連合会総会長からの激励のメッセージが紹介されました。　「『原理』は天道です。『原理』は福音です。堕落した人間を救う命のみ言です。神様を探し求める真理です。人生観、家庭観、世界観、宇宙観を確立させ、祝福と天国へ導く秘訣です。日本民族をはじめ、全世界を救う真理のみ言です。原理講師とは神様の代身者です。私たちはまず、日本民族を原理大復興会を通じて復興させ、世界の舞台においても全人類を教育によって救わなければならない宿命的な使命があります。ですから、今日の統一教会の食口たちは、原理講義の復興師にならなければならないのです。

　私は今まで、日本全国を十五回巡回しながら原理大復興会を開いてきました。しかし言葉の限界があり、神様の真理を満足に伝えることができないもどかしさがあります。日本語でうまく原理講義ができるのであれば、日本復帰は一層早まるだろうと考えています。　今、原理講義で重要なのは終末論、善悪交差です。今日、世界は、戦争のない善悪交差になるのか、戦争の後に善悪交差を迎えるのかという分かれ道に直面しています。審判を通じた善悪交差は犠牲を伴います。犠牲のない交差、思想戦による屈伏こそが理想的です。審判の暗雲を振り払って、持続的な原理講義で理想世界を具現化していかなければなりません。そのために、立派な原理講師がたくさん輩出され、日本はもちろん世界救援の先駆者的な使命を完遂していくことを願います。天一国創建に邁まい進しんされることを願い、本然の講義大会となり、神様と真の父母様の喜びとなるよう願います」

　開会の挨拶で、矢野局長が次のように激励しました。　「宋榮渉総会長は、三年前から原理講義に対する指導をしてくださっています。三年間で初級、中級、上級という形で行われ、『原理』という骨ができつつあります。今回、全国より選抜された食口が参加して開かれるこの大会は、三年間を整理して次の段階へ向かう大きな節目となることでしょう。互いに切磋琢磨して、宋榮渉総会長に続く原理講師になってください」

　今回、全国原理講義大会が開かれた目的は以下のとおりです

① 全食口の原理教育とその意欲強化

② 専門的な原理講師の養成と輩出

③ 「原理」を中心とした統一教会の伝統の確立

④ 復興講師の講義の実力向上

　二〇〇九年から三年余りの間、日本に原理講義の伝統を定着させるために、史吉子先生が築いてこられた原理訓読チャート講義の教育を中心として展開してきました。現在は、初級認定者一万七千人、中級認定者五千人、上級認定者八十人です。　講義の審査基準は、①訓読の力②感化力③理論性④熟練度⑤品位、そして創造性です。

　講義の範囲は、統一原理の前編から七か所が選ばれ、くじを引いて当たった所を講義する形式で行われました。三十人ほどが見学に来場し、同じ地区の講師が前に立つと「頑張れ！」「ファイト！」などと応援して盛り上がっていました。終末論を講義した講師が、神様が堕落人間を救おうとされる切ない心情に触れて涙するなど、心情のこもった講義が多くありました。審査結果が発表された後に、白井康友部長から審査のコメントがありました。「一位、二位、三位とわずかな違いで、順位を決めるのが難しい状況でした。準備した精誠と努力を感じる講義でした。もう少し創造性を生かして講義ができるとよいでしょう。今後、この原理講義を全国に展開してください」との指導がなされました。

　優勝した木下博文さんは、「神様が背後で語ってくださっていることを感じました。初級、中級、上級と二年間やってきて、今回が新しい出発の区切りとなりました。全世界の人にこの『原理』を宣のべ伝えたいです。神様が用いてくださるならば、どんなことにでも用いていただきたい」と感想を述べていました。

　原理教室が始まって三年がたち、原理教育の一つの大きな節目になりました。参加者一同、強い決意のもとに出発していきました。